ビール通も意外と知らないビールの作り方とは⁈

今では最初の一杯として定番中の定番なビールですが、実際ビールの作り方を知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、そんなビールの作り方について簡単にまとめてみました!

製麦・焙燥

最初に、麦から「麦芽」を作ります。麦芽は、英語で言う「モルト(malt)」のことで、麦から気持ち少し出てきた細い芽をを焙燥させたものです。「焙燥」とは、コーヒー豆などの「焙煎」と通常の「乾燥」の中間ほどの処理です。焙燥することで麦が茎や根を作ることを防ぎ、ビールとなる部分を残すことができます。

なんでわざわざ麦芽に?

麦は、芽を出す時に、「アミラーゼ」と言う酵素を麦自身が作り出します。このアミラーゼは、「でんぷん」をエネルギーとして使いやすい「糖」に分解します。後に行うアルコール発酵ではでんぷんを分解出来ないため、アミラーゼを麦自身で作る必要があるのです。

麦汁の抽出

次に仕込みの段階に入ります。ここでは、麦芽を粉砕しお湯に浸します。その後濾過器を通してお湯で濾すことで、でんぷんや酵素類が抽出されます。濾し取った麦芽からの抽出液の糖度は高く、後に発酵して適正なアルコール度数となるようにお湯を追加します。このようにして出来たものが麦汁です。そうして出来た麦汁を適正な温度に保ち、麦芽中に多少含まれているタンパク質を分解します。この時、先ほどのアミラーゼが大活躍してくれるのです。

分解によって味が変わる?

実は、この段階でビールの味が大幅に変わります。酵素の力をふんだんに使って、でんぷんを発酵可能な糖類にするとドライな味わいのビールになります。反対に、そこまで糖化させないようにすると深い味わいのビールになります。

煮沸

ここで、麦汁にホップを投入し煮沸していきます。そうすることで、ホップの苦みを引き出したり、麦汁に含まれているタンパク質を凝固させて取り除いたりします。タンパクはビールのスッキリとした味わいには不向きなためですが、ポリフェノールと言う抗酸化物質があるとも言われています。ヨーロッパの味わいの濃いビールにおいては、タンパクのある程度残っているものもあるらしいですが、基本的には取り除いてしまいます。煮沸自体は、激しく沸騰させ、そうすることで不要な油分を飛ばしてしまいます。

アロマホップ投入

煮沸後にアロマホップという香り用のホップを投入します。なぜ煮沸後かというと、香りの成分は苦みの成分とは違って油分なので煮沸すると蒸発し香りが飛んでしまいます。なので、煮沸後に投入するのです。

酵母の投入と一次発酵

そしていよいよ麦汁に酵母が追加され、発酵の段階に移ります。発酵の温度は酵母の種類や作りたいアルコールの味によって違ってきますが、基本的には5℃〜10℃または18℃〜22℃です。酵母を投入してから半日後くらいに酵母の増殖が始まり、1日後には発酵による二酸化炭素から発生する気泡が麦汁の表面を覆うようになります。それから数日間で激しく発酵し、麦汁の表面は滑らかな泡に覆われます。そして約1週間でアルコール発酵は終了します。その結果、麦汁の甘い成分を酵母が分解し、アルコールができるのです。

熟成

熟成の段階に入ると炭酸ガスをタンクの中にとどめておくようにします。そうすると発酵終盤に発生した炭酸ガスはビールに溶け込んでいきます。その結果、いつも飲んでいるあのビールの味が完成します。

最後に

ビールを飲むことが好きな方でも作り方まで知っている方はなかなかいないのではないでしょうか。これを機にビール工場に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

 

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riquoruser

お酒を飲み始めて、まだまだお酒について知らない事ばかり。SAKE RECOを通じて、お酒の面白い情報を書いていきます!

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