モスコミュールを作る割剤におすすめな「ジンジャービア」とは?
モスコミュールの誕生に関わった「ジンジャービア」?
モスコミュールの誕生説には、様々あります。1946年に、ハリウッドのあった「コックンプル」というレストランで生まれたという説。この説では、モスコミュールのパンチの強さから「モスクワのラバ」ということを由来に名付けられたとされています。
また、今回テーマとしているジンジャービアの在庫が残ってしまっていたために、廃棄を免れるために、モスコミュールを考案したという説もあるようです。
では、ジンジャービアは、ジンジャーエールと何が異なるのでしょうか?
ジンジャービアとジンジャーエールの違い
現在、コンビニやスーパーでは、「ジンジャーエール」が多く販売されています。それでは、ジンジャービアとジンジャーエールは、何が違うのでしょうか?
歴史
実は、ジンジャーエールのルーツとなったのが、「ジンジャービア」です。そもそもカナダでジンジャーエールが誕生する前は、イギリスでは、バーやパブ以外に家庭などでも、「ジンジャービア」が飲まれていました。
その当時のイギリスの家庭では、ジンジャービアを自家製で作るところも多かったようです。
「ジンジャービア」は、ジンジャーエールのルーツ的な存在。
イギリスの家庭では、自家製ジンジャービアも造られていた。
全く違う作り方
ジンジャービアとジンジャーエールには、決定的な作り方の違いがあります。まず、材料からご紹介しましょう。
ジンジャービアの材料
・生姜
・レモン
・砂糖
・水
・イースト(酵母)
上記が、ジンジャービアの材料になります。ジンジャービアの材料は、たったこれだけなんです。
生姜・レモン・砂糖の糖分とイースト(酵母)を使って、「発酵」させます。発酵させることで、炭酸が発生します。ただし、酵母による炭酸の発生なので、炭酸は微炭酸。泡は細かく、繊細な感じに仕上がります。
注 意
ジンジャービアは、酵母での発酵によって炭酸が生まれるので、作るときは、しっかりと蓋ができる「ペットボトル」を使うのがおすすめ。
ジンジャービアとはいえ、ビールと違って、アルコールは入ってません!
ジンジャーエールの材料
・生姜
・レモン
・シナモンスティック
・ハチミツ
・砂糖
・水
・炭酸水
(そのほかにも、お好みで、「八角」や「鷹の爪」、「ローリエ」など)
先ほどのジンジャービアと異なるのは、ジンジャーエールの炭酸は、「炭酸水」であるということです。ですので、炭酸水の炭酸の強度によって、泡の荒さや繊細さが変わります。
味も違う?!
ジンジャービアは、材料からもお分かりいただけるかと思いますが、生姜の風味が非常に強く出ます。そのため、鼻に「ツン」と来るような感覚が強くあります。ただ、微炭酸のものが多いので、炭酸が少し苦手な方でも、飲み口は優しく感じられるかもしれません。
一方で、ジンジャーエールは、材料にもよりますが、「鷹の爪」などを入れることで、辛口に仕上げることも出来ます。なので、ジンジャービアに比べると、どちらかというと「スパイシー」な風味のものが多い印象でしょうか?
ジンジャービアの作り方とは?
ジンジャービアの材料をもう一度、下記に記載しておきましょう。
ジンジャービアの材料
・生姜
・レモン
・砂糖
・水
・イースト(酵母)
・(蓋付)ペットボトル
上記の材料を使って、いよいよジンジャービアを作ってみましょう。
作り方
1.蓋付ペットボトルに、砂糖・水・イーストを入れる
2.生姜汁を作る(生姜とレモンを摺り下ろして、混ぜる)
3.1.のペットボトルに入れて、軽く混ぜ、全体が均等になるようにする
4.砂糖を液体に溶かすために、お湯につける。
(なるべく、ペットボトル中の液体が浸かる程度のお湯に浸す)
5.温かい場所に置いて、1〜2日程度寝かしておく
6.味に締まりを持たせるために
ジンジャービアの効能とは
ジンジャー(生姜)をベースにしているので、様々な身体への効能もあります。生姜には、「ジンゲロール」と「ショウガオール」という辛味成分があります。
ジンゲロールは、生のショウガに含まれていて、ショウガが加熱されることで、ショウガオールとなります。今回はあまり詳しくは紹介しませんが、ジンゲロールには、「強い殺菌力」があり、その活用の一つとして、カツオの叩きなどの海鮮にショウガが使われています。
体温上昇&免疫力UP
ショウガは、新陳代謝を促して、体温を上げる効果があります。また、体温が上がることで、血流も良くなり、疲労回復や免疫力UPも期待出来ます。
鎮痛効果
ショウガには、鎮痛効果が期待できます。特に、各種研究によると、妊娠のつわりや生理中にショウガ茶を飲むことで、吐き気を軽減させることができることがわかっている。また、最近では、二日酔いを改善してくれることもわかってきています。
おすすめショウガビア
モスコミュールをはじめ、多くのカクテルに使用することができる「ショウガビア」。そこで、バーテンダーが愛用するショウガビアを2点だけご紹介します!
【おすすめ】ノースウエスト・ジンジャービア
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ジンジャエールでは、なかなか作り出せない「繊細」で「細やかな」炭酸が特徴的です。甘さは、控えられていて、ショウガ本来のピリッとした辛さが特徴的です。あまり、一般的には、知られていない銘柄ですが、バーテンダーの中には、モスコミュールは、必ずこのジンジャービアを使うという人がいるほど。
フェンティマンス
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ジンジャービアと言えば、「フェンティマンス」といわれる人も多いのかもしれません。フェンティマンスは、100年以上の歴史を誇るイギリスのジンジャービアの老舗です。クワガタ草や杜松実などをボタニカルにすることで、よりスパイシーな味わいを生み出すことが出来ています。ジンジャービアだけでも、しっかりとした味わいを楽しめますよ!
まとめ
モスコミュールだけでなく、いつも使っていたジンジャーエールに変えて、ジンジャービアを使ってみるのも、同じカクテルでも、違った味わいを楽しめるかもしれません!
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