二日酔いを引き起こす飲み過ぎは免疫力を下げてしまう!?

ストレスが溜まっていたり、疲れているとついついお酒を飲み過ぎてしまうことも…。そんな時に注意したいのが、「免疫力の低下」による体調不良です。そこで今回は、飲み過ぎによる免疫力の低下を明らかにした研究をご紹介します。

飲み過ぎが免疫力を下げる

お酒の飲み過ぎは二日酔いだけでなく、免疫力も下げてしまうということが、シカゴのロヨラ大学の研究で発表されました。

以前の研究では、飲み過ぎは傷口の回復を遅らたり、失血を増やしてしまったり、そして肺炎や感染症に罹ってしまうことが明らかにされてきました。

それだけでなく、心的外傷で亡くなることもより多くなることも発表されています。では、具体的にどのような研究だったのでしょうか?

「飲み過ぎ」とは

「National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism」では、飲み過ぎ(binge drinking)を、血中アルコール濃度が0.08%以上になった場合と定義しています。

飲み過ぎで免疫が下がった

◆ 研究概要

研究名:

研究は、中央値27歳の女性8名、男性7名を対象に行われました。それぞれの被験者に、ウォッカを4〜5杯飲んでもらいました。

なお、ウォッカ1杯(45mL)の平均度数が40度だとすると、その1杯で350mLの缶ビールが約1本程度です。

そして、飲酒(飲み始めてから20分以内)から20分後、2時間後、5時間後に採決を行いました。

◆ 採血結果

【20分後】

飲酒から20分後に採血した場合、免疫系は活性化していました。その内実は、免疫系で重要な「白血球」「単球」「NK細胞」はより活性化していました。

なお、単球とは、白血球の一種で、細菌を捕食・消化するマクロファージやT細胞を活性化させる働きも持ち合わせる樹状細胞に分化することができる白血球の種類です。

また、免疫系を活性化させる指令を出すサイトカインと呼ばれるタンパク質も増えていました。

【2時間後・5時間後】

「単球」「NK細胞」はより少なくなっており、免疫系の活性度を悪化させてしまうタイプのサイトカインが増加していました。

このように、飲み過ぎてしまうことにより、外傷の治癒が遅れてしまったり、肺炎にかかりやすくなってしまうなどのリスクも高まってしまいます。

飲酒の適量とは?

飲酒の適量について、様々な研究があります。「An Expanding Knowledge of the Mechanisms and Effects of Alcohol Consumption on Cardiovascular Disease」では、下記の量の飲酒で、虚血性心筋梗塞や心筋症の発症率と致死率が低水準になることを示しています。

適量・ワイン:0.15L(グラス1杯程度)
・ビール:0.33L(350mL缶ビール1本)
・ハードリカー:0.03L(シングル1杯)

ただし、これでは全くお酒を飲んだ感じがしないのが普通だと思います。

このほかの研究では、ワイングラス2杯程度を適量として考えている研究が多いことから、「ワイングラス2杯、350mL缶ビール2本、ハードリカーシングル2杯(ダブル1杯)」くらいがいいかもしれません。。

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