疲労回復に効く『保命酒』の効果とおすすめ商品
保命酒の成り立ちと歴史
「最近、疲れが取れない」や「冷え症に悩んでいる」という人に、おすすめの薬用酒があります。それは、広島県福山市鞆の浦の名産品としても有名な『保命酒(ほうめいしゅ)』です。
日本では、薬用酒と言えば、「養命酒」を思い浮かべる人も多くいますが、実は、『保命酒』も江戸時代には、幕府にも重宝されていました。
江戸時代
保命酒は、江戸時代初期に、中村吉兵衛という大阪の漢方の医師が製造を始めたとされています。中村吉兵衛は、1653年(承応2年)に洪水で資産を失ってしまったようなのですが、1655年(明暦元年)に広島県の鞆に移り住み、保命酒の製造を始めたのが最初と言われています。
この当時、西国街道(現:山陽道)は、大名の参勤交代で利用されるため、整備が進められていました。そのため、天下の台所でもある大阪への流通も可能であったことに相まって、大阪での人脈もあったことから、全国的に「保命酒」が知られるようになりました。
そして、福山藩からの保護を受け、福山の名産として、高級品でした。この「保命酒」は、『日本外史』を編纂した頼山陽などの有名人にも愛されており、幕末には、ペリーやハリスなどにももてなされたと言われています。
明治時代以降
しかし、幕府が朝廷に政権を返還したことで、藩からの保護がなくなるだけでなく、藩へ貸付していたこともあり、その債権も倒れてしまい、廃業することになってしまいました。その一方で、競合業者も出てきていたことから、「保命酒」は途絶えることなく、現在まで守り継がれています。
保命酒の原料とは
現在、保命酒を製造している蔵元は、4社です。その4社の「保命酒」の情報から全ての漢方をうかがい知ることができませんでした。
ただし、どこも、「生薬16種類」を配合しているようで、その多くは、「滋養強壮」や「胃腸障害」、「冷え症」、「肉体疲労」など、疲れた体に良いものが多いようです。
【保命酒の効能】
「滋養強壮」、「胃腸障害」、「冷え症」、「肉体疲労」
保命酒の飲み方
保命酒の平均アルコール度数は、約13〜14%程度のものが多いです。
ですので、飲み方は、「ストレート」や「オン・ザ・ロック」、「各種カクテル」と一緒に召し上がるのがおすすめです!保命酒を使ったレシピを保命酒の蔵元「岡本亀太郎本店」の「保命酒レシピページ」で紹介されていますので、ご覧ください。
「保命酒アイリッシュコーヒー」など、デザート感覚で楽しめるレシピが掲載されています!
岡本亀太郎本店 保命酒レシピページ:http://www.honke-houmeishu.com/recipe/index.html
保命酒の効能
保命酒の効能には、下記の効能があると言われています。
- 夏バテ予防
- 滋養強壮
- 胃腸障害
- 冷え症
- 筋肉疲労
- かすみ目 など
寒い冬には、お湯割にして、召し上がると生薬のおかげもあって、体がポカポカと温かくなります。また、暑い夏の夏バテ予防にもおすすめで、テレビなどのメディアにも紹介されるほどです。
4つの保命酒の蔵元
保命酒の蔵元は、2019年8月現在、4つあります。
- 岡本亀太郎本店
- 入江豊三郎本店
- 八田保命酒舗
- 保命酒屋 鞆酒造
岡本亀太郎本店
岡本亀太郎本店は、中村吉兵衛の「保命酒」の技を受け継いだ蔵元です。道具一式も譲り受けて、保命酒の醸造を開始しました。店内には、譲り受けた「看板」も飾っており、江戸時代からの保命酒の歴史を連綿と受け継いでいるのを感じられます。
HP:http://www.honke-houmeishu.com/
電話番号:084-982-2126
入江豊三郎本店
入江豊三郎本店は、明治19年から保命酒醸造を行うようになりました。現在は、瓶詰めされた保命酒と徳利に詰められた保命酒の他に、のど飴や甘酒なども製造販売しています。
HP:https://iriehonten.shop-pro.jp/
電話:084-982-2013
八田保命酒舗
八田保命酒舗は、明治41年に創業にしました。現在では、「赤たる印本格保命酒」が定番となっており、鑑評会などでも、高評価を得られています。
HP:https://houmeishu.jp/
電話:084-982-2453
保命酒屋 鞆酒造
保命酒屋 鞆酒造は、明治12年創業で、保命酒の蔵元の中で、一番古い歴史を持っています。保命酒は、「十六味保命酒」を生産しており、瓶に貼られているエチケットの文字フォントからは、古き良き時代を感じます。
HP:http://tomonoura.shop-pro.jp/
電話:084-982-2011
では、おすすめの定番保命酒とは?
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