大酒飲みになりやすい男女の違いとは⁈

大酒飲みになりやすい男女には、「幼少期の経験」と「親の行動」そして「飲酒時期」に理由がありました。そこで今回は、飲酒についての研究をもとに、大酒飲みになりやすい人の特徴をご紹介します。

これまでの飲酒についての研究

これまで、飲酒についての研究や論文が発表されてきました。特に、人の性格と飲酒についてのテーマのものは、非常に多くあります。しかし、その一方で、「ジェンダー」的な解釈で、飲酒について研究するものが多くなってきたのも事実です。

では、大酒飲みになる原因は、男女によって異なるのでしょうか?2018年に発表された「Gender Differences in Binge Drinking」から、その詳細をご紹介しようと思います。

幼少期の虐待

幼少期の虐待(性的虐待や身体的虐待、ネグレクト)が、高リスクな飲酒行動やアルコール使用障害などの飲酒問題に繋がりやすいということが明らかになってきました。

必ずしもそうとは言い切れませんが、大方、下記のような傾向があると言われています。

幼少期の虐待とその後の飲酒傾向・女性の場合、幼少期の性的虐待が過剰飲酒に繋がりやすい
・男性の場合、幼少期の身体的虐待が過剰飲酒に繋がりやすい

アメリカの研究

そこで、いくつかの研究は、男女の比較をもう少し詳細にしようとしました。まず初めにご紹介するのが、アメリカのでの研究です。この研究では、法廷案件となった虐待やネグレクトを受けた男女を対象に、30年後の飲酒の実態を探りました。

すると、幼少期に虐待を受けていようがいまいが、男性の間では、過剰な飲酒(1日あたり8杯と定義)をする頻度に、大した違いはありませんでした。

しかし、幼少期にネグレクトを受けた女性は、そうでなかった女性に比べて、過剰に飲酒する頻度が多かったというこということがわかりました。

(研究:Long-term effects of child abuse and neglect on alcohol use and ezcessive drinking in middle adulthood)

南アフリカの研究

身体的な体罰を受けた男女の飲酒する日を調べたところ、男女問わず、そうでない男女に比べて、過剰に飲酒する可能性が高いということがわかりました。

この他にも、幼少期の虐待経験が、過剰な飲酒に繋がるという研究データは数多く発表されています。

(研究:Childhood punishment and risk for alcohol use disorders)

保護者の飲酒問題

これまでに、保護者(親)の過剰な飲酒行動が、その子供の飲酒行動に影響を与えることが知られています。特に、フィンランドの研究では、面白い研究結果が出ました。それは、保護者の過剰飲酒がその成人した子供(男性)の過剰な飲酒行動に関連があることがわかったのです。

保護者の飲酒は、その子供の飲酒に繋がる可能性があるということは、お子さんをお持ちの人は特に意識しておくといいかもしれませんね。

保護者の過剰飲酒保護者の過剰な飲酒は、その成人した子供(男性)の飲酒行動に関連性がある

早期の飲酒

成人にならないうちの早期の飲酒は、大人になった時の飲酒問題を抱えるケースが多いことが明らかになっている。特に、アメリカでは、研究規模は大きくないのですが、少年の方が、少女に比べて、飲酒する時期が早く、それが、ハイリスクな過剰飲酒の可能性を高めているということが明らかになっています。

アメリカのヒスパニック系を対象とした研究では、14歳もしくはそれよりも若い時から飲酒していたグループと21歳もしくはそれ以上の年齢の時からの飲酒のグループを調べたところ、(キューバ系を除く)メキシコ系やプエルトリコ系、南米系については、男性よりも女性の方が、14歳もしくはそれよりも若い時から飲酒していたグループで過剰飲酒が認められました。

また、日本に近い韓国の研究では、17歳もしくはそれよりも若い時に飲酒し始めた男女を調べたところ、過剰な飲酒の可能性を高め、一方で、それよりも遅く飲酒し始めた場合は、男性よりも女性の方が、過剰な飲酒の可能性が低く済んだと言います。

飲酒時期と過剰飲酒飲酒時期が早いか遅いかによって、男性よりも女性の方が飲酒パターンに影響が出やすい。

大酒飲みにならないためには・・・

上記から、「保護者」や「家庭」と「子供の飲酒」は切っても切り離せないということがわかるかと思います。ぜひ、お子さんがいるご家庭の飲酒習慣や行動をこの機会に見直してみてはいかがでしょうか?

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