『会社の飲み会に行きたくない』が大多数⁈上司・先輩が知っておきたい飲みニケーションの実態
『退職前に読むサイト』(https://taisyokuagent.com/)の「会社の飲み会へのモチベーションは高いですか?」の調査レポートがあります。その結果から、会社の飲み会の実態について、ご紹介します。
大半は、飲み会に行くことに乗り気ではない
上記のサイトでは、「会社の飲み会へのモチベーションは高いですか?」というアンケート調査に対して、下記の結果が得られたそうです。
楽しい記憶がない:39%
参加すれば楽しい(参加するまでが面倒):38%
月一程度なら参加したい:12%
毎回楽しみ:11%
上記の結果から、会社の飲み会に前のめりな人が少ないということがわかります。では、なぜ会社の飲み会に積極的になれないのでしょうか?
若手が会社の飲み会に積極的になれない理由
若手が会社の飲み会に積極的になれない理由をまとめてみました。
① 仕事とプライベートを分けたい
これは、「女性」と「男性」で少しニュアンスが変わってくるようです。
女性の場合は、「職場の飲み会に行きたがらない人」の理由の中で、「仕事以外で、職場の人と関わりたくない」という人の割合は、34.3%ともっとも多い結果となりました。(マイナビ:「若者は、なぜ仕事の飲み会に行きたくないのか?」)
その一方で、同調査で、男性は、25.6%と女性よりも10%程度低い結果となり、「仕事とプライベート」の線引きは、男性の方が、はっきりさせない傾向にあることがわかります。
②「お金」と「時間」がもったいない
会社の飲み会でかかる費用と時間に見合う「対価(得たもの)」がないと感じてしまうことがあります。特に、同じメンバーで同じような居酒屋で話す内容から得られることに、限界がありますし、もしかすると、参加者の中には、全く「対価(得たもの)」がなく、「つまらない」と感じる人もいるかもしれません。
ですので、こういった意見を踏まえると、会社の飲み会を実施する『頻度』は考える必要があります。また、それだけではなく、「つまらない」や「お金や時間がもったいない」と感じさせてしまう「上司や先輩の魅力」を上げていくことも重要かもしれません。「上司や先輩」のあなたがする話は、ネット上で簡単に手に入る情報やコンテンツばかりであったら、尚更です…。
③ 上司や先輩の押し付けが鬱陶しい
上司や先輩の「考え」を押し付けるだけでなく、女性と男性に「力」を行使する人も多いようです。
女性:「セクハラ」「からみ」 など
男性:「酒の強要」「説教」 など
このように、飲酒して、「理性」が「酔い」を抑えることができなくなってしまうことで、知らぬ間に「力の行使」が起こっていることがあり、これが若手の飲み会に対して消極的にしてしまっていることもあり得るようです。
ちなみに、これは筆者の話ですが、かつて上司に、「酒の強要」ということで、「ビールの中ジョッキ」を「ストロー」で一気飲みするように言われ、急性アルコール中毒になりかけたことがあり、それ以降、その上司との宴席は遠慮するようになりました。おそらくですが、こういう経験がある人は、その上司との距離が縮まるどころか、大きく離れてしまいます…。
会社の飲み会が担っている目的を疑うべきでは⁈
特に、上司や先輩が部下や後輩を誘って実施する会社の飲み会の目的は、『上司や先輩』が、飲み会を実施することで、「コミュニケーション」を促し、人間関係をより良くすることと言う人が多いようです。
では、この「コミュニケーション」は、何の為に必要なのでしょうか?
それは、「仕事の成果を上げるために、『上司から指示とその意図を受け取り、効率的(結果に最短距離で到達する)な業務遂行』と『業務遂行の結果の報告・連絡・相談』を滞りなく行う」ために必要です。
それでは、それは、飲み会の席でしかできないのでしょうか?いえ、むしろ、業務中でしか、「仕事の成果を上げるため」のコミュニケーションはできないのではないでしょうか?確かに、「飲み会であれば、日頃何を考えているのかや性格がわかる」と言われるかもしれません。
しかし、「飲酒」の結果、脳の機能が、酔いが回っている場面での発言や行動を知ることで、業務の成果に活かすことができるとは考え難いと思います。そのため、「コミュニケーション」を図るのは、「飲み会」ではなく、仕事中であるべきなのではないでしょうか?
実は、若手もベテランも飲み会に積極的なのは半々⁈
先ほど、ご紹介した「若者は、なぜ仕事の飲み会に行きたくないのか?」で、上司世代の「職場の飲み会に行きたい人」と「行きたくない人」 割合が、前者:52.3%、後者:47.7%とほぼ、同程度の割合でした。(ちなみに、若手の割合は、前者:47%、後者:53%)
要するに、会社の飲み会は、若手もベテランも積極的な人とそうでない人が一定数いると言うことです。おそらくベテランの人の「飲み会に消極的な人の声」が大きく感じられないのは、「断れる職位や地位」があるからだと思います。
このように、目的が不明確な「コミュニケーション」での人間関係の向上のために飲み会を実施するよりも、もう一度、「会社の飲み会」のあり方を考えてみてはいかがでしょうか?
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