色の付いたお酒は二日酔いになりやすい?!

よく噂で、「色のついてお酒は二日酔いになりやすい」と聞いたことはありませんか?それは、お酒に含まれている副産物「コンジナー」の含有量が多いことが関係しているようです。そこで今回は、「コンジナー」について、ご紹介します。

コンジナー(congener)とは?

コンジナーは、簡単に言うとお酒を作った時にできる「副産物」です。コンジナーの多くは、「彩り」や「風味」をもたらしてくれます。

そのため、「色」や「香り」がしっかりとしているお酒に多く含まれるとされています。下記のようなものが、お酒の主成分である「エタノール」と「水」以外の副産物「コンジナー」です。

・有機酸
・タンニン
・アセトン
・フーゼル油
・メタノール
・チラミン

少し、それぞれの特徴をご紹介して行こうと思います。

有機酸

お酒に含まれる有機酸には、主に、「コハク酸」「リンゴ酸」「乳酸」「クエン酸」「酒石酸」があります。

日本酒には、「コハク酸」と「リンゴ酸」、「乳酸」が多く含まれています。

また、ワインには、「酒石酸」 や「コハク酸」、「乳酸」が多く含まれています。

ワインに多く含まれる「酒石酸」と「乳酸」には、腸内環境を整えてくれる働きがあるとも言われています。

「酒石酸」は、胃酸による消化がされないため、そのまま腸へ届きます。そして、腸内の有害物質を吸収し、体外へ排出します。「乳酸」は、悪玉菌の増殖を防いだり、腸の動きを整えたりしてくれます。

このことから、ダイエット効果や整腸作用があると言われています。悪酔いだけでなく、体にとって良い効果もあります。

タンニン

タンニンとは、ポリフェノールの一種とされており、ワインに多く含まれています。ワインを作るときの「果皮や種子」に含まれるだけでなく、熟成のための「樽」からもタンニンが出てきます。

ワインの風味に影響を与えるのが、前者の果皮や種子に含まれる「縮合型タンニン」と呼ばれるものです。一方で、後者の樽による「加水分解型タンニン」はよりワインの風味を際立たせてくれます。

ただし飲みすぎて、タンニンを過剰摂取してしまうと、消化液の分泌を妨げてしまい、消化不良を起こしてしまいます。

その結果、酔いが回ってしまい、「気持ち悪くなったり」、「吐瀉してしまったり」してしまう原因にもなりますので、タンニンが特に多く含まれる「赤ワイン」の飲み過ぎには注意しましょう。

アセトン

アセトンは、ブドウ糖の発酵の一つである「アセトン-ブタノール-エタノール発酵」と呼ばれる方法で生成されます。

このアセトンは、沸点が低く、蒸留酒を作る際の早期の蒸留過程で抽出されます。

蒸留酒では、この蒸留過程で抽出されたアセトンを含む早期の抽出物「ヘッド」をどのくらいの量を利用するかで風味が変わるため、非常に重要な要素であるとも言えます。

フーゼル油

アルコール発酵の際、エタノールだけでなく、プロピルアルコールやイソブチルアルコール、イソアミルアルコールと呼ばれるアルコールも生じる。

フーゼル油は、以前、「二日酔いの原因」であると言われていましたが、様々な研究結果により、二日酔いの原因ではないことが明らかにされています。

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メタノール

メタノールは、アルコール発酵で生成されてしまう副産物の一つです。このメタノールが体内に入ると、代謝されて非常に毒性が強い「ホルムアルデヒド(HCHO)」、そして「蟻酸(HCOOH)」となります。

このメタノールの何が厄介かというと、エタノールから代謝されてできる「アセトアルデヒド」に比べて、約1/7のスピードでしか代謝することができず、長い時間、毒性が強いまま体内に残ってしまいます。

また、「蟻酸」はそれ以上に代謝までのスピードが長く、エタノールの代謝に比べて、約1/10のスピードでしか代謝されません。そのため、メタノールを多く含んでいるお酒を飲むと頭痛や倦怠感に襲われることが多いと言われています。

メタノールを多く含むお酒チェリーワイン、赤ワイン、ブランデー、ダークラム、バーボン

チラミン

チラミンを多く含むお酒に、赤ワインがあります。チラミンは、血管を収縮する働きがあります。しかし、その働きが切れてしまうと、血管が拡張してしまい、頭痛を引き起こしてしまう要因になります。

ただし、チラミンを摂取した人が全員頭痛を引き起こしてしまう訳ではありません。「モノアミンオキシターゼ」という酵素が活性型か非活性型かによって、頭痛になるかどうかが決まります。非活性型の場合、頭痛になる可能性が高いです。

チラミンについて、詳しく書かれている記事で確認してみてください。

【ちょっと詳しく】赤ワインで頭痛になるチラミンの正体と予防方法とは?

コンジナーが多く含まれているお酒は二日酔いになりやすい?

ブラウン大学の研究で、21〜33歳のよくお酒を飲む95人を対象にある実験を行いました。

1日目の夜に、コンジナーが多く含まれているバーボンを飲む場合とコンジナーが少ないウォッカを飲む場合で調査しました。また、2日目の夜には、プラセボを飲んでもらいました。その結果、コンジナーが多いほど、二日酔いが起きる可能性が高いことがわかりました。

参照研究:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1530-0277.2009.01116.x

研究からわかることコンジナーの量に比例して二日酔いが起きる可能性が高い

コンジナーが多く含まれるお酒とは?

コンジナーが多く含まれるお酒は下記の通りです。下のお酒をみるとどれもお酒に色がついているものばかりです。要するに、色がついているお酒はコンジナーが含まれていることが多いのがわかると思います。

コンジナーを多く含むお酒・ブランデー
・赤ワイン
・ダークラム
・チェリーワイン
・バーボン
・ウィスキー

二日酔いになりづらいお酒とは?

二日酔いやアルコール頭痛になりづらいお酒は、「色がついていないお酒(=コンジナーが少ない)」です。ウォッカやジンなどの蒸留酒で色がついていないものは特にコンジナーが少ないです。

ただし、二日酔いは様々な要因で引き起こされてしまうものなので、二日酔いになりづらいお酒を試してみてください。

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