焼酎が血栓・心筋梗塞を効果的に予防できる理由とは?

焼酎だけじゃない⁈適量の飲酒は体に良い?

実は、血液の線溶系(血栓を分解する)酵素と飲酒には、かつての様々な研究や実験から深い関係があることが知られている。先ほどご紹介した研究「本格焼酎-泡盛の機能性」という論文でも紹介されていますが、1981年にイギリスのマーモット氏が発表した論文 「アルコールと死亡率・U字型死亡率曲線」に興味深い結果が記されています。

ロンドン近郊に住む1,600人の男性公務員の日々のアルコール摂取量と10年間の死亡率とその死因について分析したという内容です。

その結果、1日に9〜34gの飲酒量の被験者が最も死亡率が低く、中でも「虚血系心疾患」での死亡率が低かったという結果でした。これは、心臓での血栓による疾患での死亡が、「飲酒をしないグループ」と「多量に飲酒するグループ」よりも低かったというのです。

この実験以外にも、様々な実験や研究で、適量だいたい飲酒量で言うと30g程度の飲酒が体に良いと言う結果を発表している実験が多いのが実情です。

要するに、適量の飲酒は、体に良く、特に、焼酎の適量な飲酒は、「血栓症」の予防にも良いかもしれないということ。

【飲酒ポイント】
適量の飲酒は、虚血性心疾患のような血栓症の予防にも適しているかもしれない。

焼酎で予防できる病気とは

これまで、焼酎には、血栓を溶かす線溶性について紹介してきました。そんな焼酎の線溶性が、予防してくれるかもしれない病気について、一部紹介してみようと思います。

脳血管性認知症

脳の血管に、栄養や酸素が行き届かないことで、物忘れが激しくなったり認知症が発症し、進行してしまう「脳血管性認知症」。これは、上述の通り、血栓が出来ることでも起こり得ることで、脳梗塞を発症した後にも起こることです。

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群は、フライトなどで長時間座っていることで、足の付け根やくるぶしに血栓が出来てしまう病気です。これによって、血栓が、肺や脳に行ってしまう可能性もあります。

急な禁酒は危険⁈

先ほどの「本格焼酎-泡盛の機能性」の論文には、アルコール中毒のような大酒飲みの人が、急に禁酒することは避けた方が良いと警鐘を鳴らしています。

これは、血液の凝固作用が異常に働いてしまうためで、その結果、血小板を増やしてしまい、血が固まりやすくなってしまうというのです。特に、約2週間後に、その傾向がはっきりと出始めるということなので、普段から毎日大量にお酒を飲む人は徐々に、飲酒量を減らしていくことをおすすめします。 減酒のすすめ普段から大量のお酒を飲む人は、急に禁酒すると、血栓症リスクが高まりますので、徐々に減酒していくようにしましょう。

焼酎を適量に飲むのも良いかもしれませんね。

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SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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