二日酔い対策には「梅干し」がおすすめ!効果的な梅干しの食べ方とは?

梅干しが二日酔いに効果的な理由

梅干しが二日酔いに効果的と言われる理由は、ピクリン酸と言われる成分が含まれており、それが肝機能を向上させてくれるからです。

ピクリン酸

ピクリン酸は、肝機能を高めてくれるということから、以前から二日酔いには梅干しが良いと言われる所以です。このピクリン酸には、二日酔い対策以外にも、乗り物酔いにもいいとされています。

実はこのピクリン酸、かつては爆薬に使われたこともあります。これは、重金属に反応すると非常に不安定になるという性質からでした。1904年の日露戦争の海軍の爆薬に使われていたそうです。

実は知らない梅干しの効能とは

梅干しには、二日酔い対策以外にも数多くの効能があるとされています。かつての日本では、自家梅干しを作ったりして、非常に身近な存在だった梅干し。

ちなみに、筆者も昔は、梅干しは購入するものではなく、作るものだと思っていたくらい、昔は自分の家で梅干しは作っていたんですよ。壺で梅干しを作っていたのが懐かしいです。

疲労回復

梅の酸っぱいを感じさせるのは、「クエン酸」や「リンゴ酸」のような有機酸です。これらの有機酸は、糖質代謝を促すことで、クエン酸回路を活発化させて、エネルギー変換を進めてくれます。

食欲増進&便通改善

梅干しに含まれるクエン酸は、唾液の分泌を促進させて、食欲増進にも働いてくれます。実は食欲増進は唾液の分泌促進だけでなく、胃液などの消化液の分泌も高めて、消化を助けてくれます。

また、二日酔いに効果的な「ピクリン酸」は、整腸作用もあり、便通の改善にも期待されています。

カルシウム&鉄分の吸収促進

クエン酸やリンゴ酸のような有機酸は、カルシウムや鉄分の吸収を促してくれます。特にカルシウムの吸収は、老化によってその力は低下してしまうことに相まって、カルシウムが少なくなると補うために、「骨」からカルシウムを奪おうとします。

有機酸は、そんなカルシウムの吸収率を上げることで、カルシウム不足を補います。

殺菌作用

なぜ、おにぎりに「梅干し」を入れるのかというと、梅に含まれる「クエン酸」には、殺菌作用があるからです。また、最近ではヘリコバクターピロリ菌の運動能力を抑制する効果があり、胃がん予防への期待高まっています。

その中心にいる研究者が梅干し博士の名称がついている和歌山県立医科大学の宇都宮洋才先生です。梅の機能について、学会に論文を出していますので、ご興味がある方は読んでみてください。

参考文献:梅の機能的効能研究 ー伝承の実験的証明に端を発してー(著:宇都宮 洋才)

血糖値の上昇抑制

また梅には、「血糖値上昇」や「肥満」に関連しているとされているαーグルコシダーゼという酵素の働きを阻害する成分が含まれていることも明らかになりました。

SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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