ストロング系チューハイの『衝撃の事実』とは?

ストロング系チューハイが売れる理由とは?

ストロング系チューハイが売れる理由は、人間の体(特に脳)が求めてしまう商品(要するに、中毒性が高いもの)だからです。その理由をご紹介します。

含まれるアルコール量が多い

お酒に含まれているアルコール量を算出する計算式が下記の通りです。

アルコール量の計算式:お酒の量(単位:mL) × アルコール度数(単位:%) ÷ 100 × 0.8

では、実際ストロング系チューハイにはどれくらいのアルコール量が含まれているのでしょうか?アルコール度数9%のストロング系チューハイをもとに、アルコール量を求めてみました。

◆ 350mL

計算式:350(mL)× 9(%) ÷ 100 × 0.8 = 23.76g

350mLのアルコール度数9%のストロング系チューハイには、23.76gのアルコール量が入っています。これは、43%のアルコール度数のウィスキーのダブル1杯強(約69mL)に匹敵します。

500ML

計算式:500(mL)× 9(%) ÷ 100 × 0.8 = 36.00g

500mLのアルコール度数9%のストロング系チューハイには、36.00gのアルコール量が入っています。これは、43%のアルコール度数のウィスキーのダブル2杯弱(約104mL)に匹敵します。

ウィスキーであれば、アルコール度数が非常に高いと言う前提で、「ちびちびとゆっくり」飲む人が多いと思います。しかし、ストロング系チューハイとなると、チューハイの延長線上にあるので、喉越しを感じながら「グビグビ」と飲んでしまう人が多いかもしれません。

そのため、急激に血中アルコール濃度が上昇し、多量のストロング系チューハイを早いピッチで飲んでしまうと、アルコール中毒に陥ってしまうリスクがあるので注意が必要です。

アルコール度数9%のストロング系チューハイの場合
350mL → アルコール量:23.76g(ウィスキーダブル1杯強)
500mL → アルコール量:36.00g(ウィスキーダブル2杯弱)

飲むペースを考えて、なるべくゆっくり飲むのがおすすめ

飲むスピードがわからない

缶であることで、「飲んだ量がわからない」ことで、飲むスピードが早くなるかもしれません。

缶の飲むスピードについての研究ではありませんが、飲んだ量を把握出来ていないことで、飲むスピードが早くなったという報告がイギリスのブリストル大学の研究で明らかになりました。

(研究報告:https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0043007

この実験では、アルコールを「真っ直ぐな透明のグラス」と「湾曲した透明のグラス」で被験者に飲んでもらいました。その結果、湾曲した透明のグラスの方が、真っ直ぐな透明のグラスに比べて、40%飲むスピードが早かったということがわかりました。

この理由としては、真っ直ぐな透明のグラスは飲んだお酒の量を把握することが出来るが、湾曲したグラスだと飲んだ量が把握しづらいということ。

この報告の重要なポイントである「飲んだ量を把握しづらい=飲むスピードが早くなる」のであれば、缶であるということは、自分の飲んだ量を把握しづらいため、飲むスピードが早くなる可能性があるのかもしれません。

これは実体験ですが、かつてストロング系チューハイを飲んでいた時、翌朝だけ頭痛に悩まされると言うよりも、飲んで少しすると頭痛することが多かったので、もしかしたら、アルコール度数の高い割りに、早いスピードで飲んでいて、急激に血中アルコール濃度が上がっていたのかもしれません。

ストロング系チューハイは、缶のため飲んだ量を把握するのが難しく、飲むスピードが早くなる可能性がある。
その結果、早く酔えてしまう。

アルコール量や飲むスピード以外にも、ストロング系にハマってしまう理由があります。

SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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