適度な飲酒はお腹の激痛に襲われる「胆石症」のリスクが低い

40代以降で多い病気の一つに挙げられる「胆石症」。様々な研究・実験で、適度に飲酒する人とそうでない人では、胆石や胆嚢手術になるリスクが低いということが明らかにされています。そこで、今回は、「胆石症」になる人の4つの特徴を踏まえて、適度な飲酒が胆石症の低リスクに繋がることを発表した研究をご紹介します。

胆石症とは?

前置き

この記事を作成するに至ったのには、理由があります。実は、筆者の親が、胆石症との不安に約8年間も苦しみました。そして、何度も胆嚢摘出手術をするまでに何度も、説得してようやく手術に踏み切りました。最後には、「胆嚢の摘出してよかった」と言ってくれました。

でも、そもそも、「胆石がどうやって出来るのか?」や「胆石になりやすい人とそうでない人がいるのか?」などを調べたくなって、研究論文を漁りまくっていたら、どうやら適度な飲酒が胆石のリスクを低くするという研究を多くみるようになりました。

そこで、今回の「胆石」と「適度な飲酒」の記事の作成に至った訳です。

胆石が出来る「胆嚢」・「胆嚢管」・「胆管」とは

では、胆石が出来る場所はどこなのでしょうか。その前に、胆石症というのは、胆嚢や胆管に石が出来てしまう症状を言います。その石というのが、肝臓で作られる「胆汁」です。胆汁は、一時的に胆嚢に貯蔵されているのですが、食事をすると、この貯蔵されていた胆嚢から出て、十二指腸に向かい、脂肪の消化と吸収を助けます。

この胆汁が、濃縮される際に、成分の偏りなどによって、結晶化し、石となってしまいます。その石が、胆嚢や胆嚢管、胆管に出来ます。

胆石症の激痛

実際、私の目の前で、母親が胆石症で痛み苦しんでいるのを見ていたので、その時の様子を少し、お伝えしますが、かなりひどく痛がっていました。時間帯は、食事をしてからだいたい1〜2時間くらいした時に痛みの症状が出てきました。

最初からみぞおちからやや右下に激痛が走ったようで、ソファーに横たわらせて、安静にして、体を起こさないようにしていないと耐えられないほどでした。その後、すぐに救急車が到着しました。

その後、病院でエコー検査をした結果、おそらく胆嚢に存在していた「胆石」が胆嚢管・胆管を通った際に激痛が走ったのではないかということでした。

この胆石症には、痛みを伴わない無症状のものもあるようです。ただ、もし痛みを感じたら、胆管などに石が詰まっている可能性もあるので、必ず病院の受診をしてください。

また、痛みの症状がない人もかなり多くいるようですが、「食後の胃もたれ」や「お通じの調子が悪い」場合も胆石症の可能性があるということですので、受診をおすすめします。

胆石症の症状・激しい痛み
・肌や目の下の黄疸
・高熱
(引用サイト:https://www.nhs.uk/conditions/gallstones/

胆石症にかかりやすい4つの「F」

胆石症にかかりやすいとされている人の特徴が、4つあります。

胆石症にかかりやすい人の特徴・女性
・肥満
・40代以上
・出産経験が多い
(引用サイト:https://www.nhs.uk/conditions/gallstones/

しかし、現在の研究でも、何故上記の特徴の人が、胆石症になるのかのメカニズムはわかっていないとされています。ただ、いくつかの文献のDiscussionには、更年期によって、女性ホルモンが低下することなどで、脂肪の分解に何らかの変化があるからなのではないかと記載されています。

胆石症の予防 (本題)

一般的な予防方法

胆石の予防でよく言われるのが、「肥満対策・予防」と「規則正しい食生活」です。

肥満は、コレステロールを増加させてしまうだけでなく、肝臓で作られる胆汁にコレステロールを多く含んでしまう可能性がありますので、注意するようにしましょう。そのために、適度な運動をすることが大切です。

規則正しい食生活は、胆石症だけでなく、生活習慣病への対策としても大切です。特に、胆石症は下記の食事に気を付けるように心がけるようにしましょう。

胆石症の予防のための食事術【避ける食べ物】
・コレステロール・脂肪を多く含む食べ物
・糖分を多く含む食べ物【積極的に摂取したい食べ物】
・高タンパク食品(豆腐・魚・肉など)
・果物や野菜(特に、ビタミンCを含む食べ物)
・水溶性食物繊維を多く含む食べ物(ゴボウ・切り干し大根 など)「

適度な飲酒が胆石症の予防に?!

2003年に発表された「Alcohol consumption in relation to risk of cholecystectomy in women」で、適度な飲酒は、どのお酒においても、胆石症の予防効果があると発表されました。

この研究は、規模が大きく、1976年に30〜55歳の既婚女性の看護師を対象にしたもので、なんとその人数は、121,700名です。そして、2年ごとに、その時の診察歴や生活スタイルなどの情報をアップデートし、1980年に、その情報から80,898名のデータを元に、解析を行いました。

そして、下記のように結論づけました。

結論・適度な量と頻度の飲酒は、胆嚢摘出のリスクを低減する
全てのアルコール飲料が対象
飲酒は、予防にはなるが、既に存在する胆石についての予防性は低い

ただし、この実験では、女性を対象にしていることや飲酒による上記の効果が生まれるメカニズムを解明出来ていないことから、それは今後の研究課題でもあります。

胆石症の治療方法

治療方法を決める

毎回、母親の胆石症の診察には、手術も想定していたので、なるべく筆者も付き添いで行くようにしていました。

かなり心配性の母親なので、治療方法に関しても、根掘り葉掘り聞きたいということで、予め診察する前に何を聞くかをピックアップして治療方法を決める診察に付き添いました。

治療方法を決めるための診察時に聞いたこと・胆石症の治療法として一番効果が高いのは?
(事前に調べていたので「手術」か「それ以外」のどちらかの選択肢に絞るための質問)
・手術の場合、どんな手術があるのか?
・手術の場合の入院期間
・その後の生活への支障となること

1.「手術」か「その他の治療」か?

結局、「胆嚢摘出手術」をした方が良いという先生の薦めで、手術をすることを選びました。

その理由は、そのほかの治療方法には、「内服薬」や「衝撃波粉砕療法」がありましたが、どれも、胆石症の再発のリスクは常に孕んでいるということからでした。であれば、この機会に、そのリスクを排除しようということで何とか説得して、手術に踏み切ってもらえました。

2.手術の場合の入院期間

「胆嚢摘出手術」の場合の入院期間を先生に聞いたところ、「2泊3日で大丈夫」ということだったので、結構身構えていた母もかなり安心したようです。手術する病院によって違いはあると思いますが、その病院は、東京都の中でも、胆嚢摘出手術での口コミが非常によかったところだったので、それもあって、安心が増した感じです。

3.その後の生活

その後の生活については、なるべく脂っこい食事は控えるようにということだけで、特に生活を変えることについては言われませんでした。ただ、手術後、若干、内視鏡手術で切った部分が痒かったりしたので、その時は、念の為、病院に行かせるようにしました。

手術後、約半年は傷口が気になったようですが、その後は、元気に普段通り生活しています。

最後に

まとめ・胆石症は、痛みがある場合と無痛の場合がある

・胆石症は、40代以降の女性に多く、出産回数が多かったり、肥満気味の人に多い

・適度な量と頻度の飲酒は、胆石症の予防に良いという研究結果がある

 

SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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