絶妙に合う「ワインコーヒー」が美味しい理由とは?
コーヒーとワインをブレンドして飲む理由
最近、筆者の友人の周りには、「ワイン好き」が「コーヒー好き」であることが多いことに気付きました。しかも、「ワインコーヒー」なるものが、にわかにブームとなっています。
では、なぜ「ワイン」と「コーヒー」を合わせて飲むのがブームになっているのでしょうか?そこには、「健康によいポリフェノール」の存在がありました。
豊富なポリフェノール
実は、ワインとコーヒーは群を抜いて「ポリフェノール」の含有量が多いことで知られています。具体的には、ネスレサイトには、コーヒー100mLには200mg、赤ワイン100mLには230mgの含有量があります。これは、ポリフェノールが多く含まれていることで知られている「ココア」100gあたり62mg程度しか含まれていないことからも明確でしょう。
では、コーヒーとワインに含まれているポリフェノールには、どのような効果があるのでしょうか?
死亡リスクの低下(コーヒー)
特にコーヒーに含まれるコーヒーポリフェノールには、健康に好影響があることが様々な研究や論文で明らかにされています。例えば、日本人の約9万人を対象に調査した研究では、平均18.7年の追跡調査から「コーヒー摂取と死亡リスクの間に逆相関」が認められた。
特に、1日あたり3〜4杯のコーヒーを摂取している人の死亡リスクが低いことがわかりました。また、コーヒの摂取量は心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患の死亡リスクと逆相関でした。
実は、このコーヒーと死亡リスクは日本だけでなく、ヨーロッパでも確認されています。
肝臓疾患リスクの低下(コーヒー)
コーヒーの摂取は、肝臓疾患リスクの低下にも寄与するということが、「Influence of coffee drinking on subsequent risk of hepatocellular carcinoma: a prospective study in Japan」2005年に発表された論文でも明らかにされています。この論文では、コーヒーの摂取が肝細胞癌リスクを低下させることが結論づけられています。
また、他の研究からコーヒーを飲む人は肝機能の数値である「γ-GTP」の値が低いことも示されており、肝臓への影響が多数報告されています。
血糖値(コーヒー)
1日3杯のコーヒーの摂取が、生活習慣を原因とする「Ⅱ型糖尿病」の発症リスクを21%程度抑えるということが明らかにされています。カフェインレスコーヒーでも、当該疾患リスクが低下することも認められています。
あくまでも仮説ですが、コーヒーのポリフェノールが何らかの形でインスリンの分泌に関わっているのではないかとされています。
抗酸化作用(ワイン)
ワインに含まれるポリフェノールの代表格に「アントシアニン」「レスベラトロール」「タンニン」が含まれていますが、どれも抗酸化作用が働く成分です。抗酸化作用が働くことによって、老化や体の酸化の原因ともなる活性酸素の働きを抑えて、お肌や癌リスクにも影響を与えるという研究が多くあります。
若返り・老化予防(ワイン)
赤ワインに多く含まれる「レスベラトロール」は、カロリー制限をすると活性する長寿遺伝子「SIRI1(サーチュイン遺伝子)」を活性化させる働きがあります。
上記のように、コーヒーとワインに含まれている「ポリフェノール」には様々な効能が期待されています。では、コーヒーとワインをどのようにブレンドして飲むのがよいのでしょうか?
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