【取材記事】伊勢神宮の御料酒蔵元としての「こだわり」と「歴史」とは

「趣味」から「仕事」へ。「知って、体感してもらう」ことの大切とは?

Q:本日はよろしくお願いします。早速ですが、瀬戸さんのこれまでのご経歴を教えていただきますか。

(瀬戸さん):よろしくお願いします。白鷹株式会社に入社する前は、業務用冷凍機器商社、そして、業務用食品メーカーの営業をしていました。私は、若い時から、お酒が好きで、白鷹に入社する前には、趣味で、唎酒師のライセンスを取得するほどでした。ちょうどそのタイミングで、前職を退職して、次の職を考えていた時に、「白鷹」とご縁があり、入社しました。それが、2005年の時でしたね。

Q:趣味で「唎酒師」のライセンスの取得するきっかけは何だったんですか?

(瀬戸さん):「張り合えるもの」が欲しかったんです。というのも、前職が業務用食品メーカーの営業だったので、お取引先が、食のプロフェッショナルである「シェフ」や「板前」、「商品開発担当」の方々で、彼らとのお打ち合わせでは、当然、「味」についての商談が多いわけです。彼らの味のプロフェッショナルとしての格好良さに憧れ、私も、「何か張り合えるものが欲しい」と思い、その当時、「唎酒師」という資格を知り、資格取得にチャレンジしました。ちなみに、余談ですが、今年開催された「第5回世界唎酒師コンクール」ファイナリストに選ばれました!この経験を、白鷹を知ってもらうということに繋げて行きたいと思っています。

Q:では、これまでの「飲む側」から「販売する側」になったことで感じた「違い」は何かありましたか?

(瀬戸さん):そうですね、想像とは、かなり違いましたね。まず、営業として、お酒が「売れない」という現実を突き付けられました。お酒を飲む側であった時は、あまり感じなかったのですが、人口が減ったり、お酒離れが進んでいるということもあり、その「売れない」という現実と向き合うのが、大変でしたね。あとは、これまでは、食品メーカーという規格化・機械化が進んだ業界にいたので、酒業界は、その対照で、手作業を大事にしていることに、とても驚きました。しかも、それでいて、まだまだ世の中には多く知られていないお酒が数多くあることにも、驚きましたし、魅力を感じました。改めて、お酒を販売する側になってみて、気づけたことは、大変多かったと思います。

Q:販売するのが大変だったとのことですが、その時に工夫していたことや心掛けていたことはありますか?

史記の一説

(瀬戸さん):工夫していたことや心掛けていたことをお話する前に、販売のお話をもう少しさせてもらってもいいですか?弊社には、社是があります。「桃李不言下自成蹊」という史記の一説です。この社是から、白鷹のお酒は、「品質にこだわり、いいお酒であれば、自ずと売れる」という考え方があります。しかし、営業の私は、白鷹のお酒を売らなければならない責任もあり、その当時は、「社是」と「営業の責務」という二つに挟まれたジレンマがありました。それでも、入社した当時は、1本でも多く、購入してもらいたいと思って、営業に奔走していました。しかし、少しずつ、白鷹の「美味しさ」や「こだわり」を自分なりに咀嚼していけるようになってきて、「ある思い」に至りました。それは、「中途での入社だけど、美味しい白鷹を誰よりも愛し、好きでいよう」という思いでした。

白鷹東京支店瀬戸さん

それからは、お客様に立ち止まってもらい、「白鷹のストーリーを聞いてもらって、実際に飲んでもらうこと」を非常に大切にするようになりました。そこまでに、10年かかりました(笑)それからは、なるべく多くの販売店に立たせてもらうようにしています。そこで心掛けているのは、販売店に立つ時には、「ここは、酒蔵の人間が直接、お客様にプレゼンテーションできる場所」と思うようにしています。そして今では、お客様に、「◯月◯日に△△で日本酒飲んだな〜」でもいいので、「白鷹」というお酒を知ってもらって、体感してもらえるように営業するようになりました。

白鷹の歴史と酒造りとは?

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