【簡単レシピ】免疫力を高める食べ物「はちみつ入り酒粕ヨーグルト」
風邪やインフルエンザなどのウイルスや感染症にかかりにくくするために、「免疫力」を上げることが有効な手段です。そんな免疫力を上げるために、「はちみつ入り酒粕ヨーグルト」をご紹介します。簡単なレシピで美味しく食べられるのでおすすめです!
「免疫力」とは?
「免疫力」とは、外からのウイルスや細菌から身を守る力です。この免疫力を大きく分けると2つの要素に分けることが出来ます。
- ウイルス・細菌の侵入防止
- 侵入したウイルス・細菌の撃退
この二つをそれぞれ少し解説します。
ウイルス・細菌の侵入防止
ウイルス・細菌の侵入を防ぐ「粘膜」とは?
人間の周りには多くの数えきれないほどのウイルス・細菌が蠢いています。そんなウイルス・細菌が侵入してこないように予防するのも免疫力の一つです。
ウイルス・細菌が入ってこないようにするには、「良質な粘膜」が必要となります。この粘膜は、「口」や「鼻」、「気管」、「胃腸」など体の多くの箇所に存在します。
よくこの「粘膜」は、「お城」に例えられることがあります。戦国時代などの「お城」には、「お堀」が掘られていますよね。この外堀に水があることで、敵の侵入の障壁になります。このお堀の水こそ、「粘膜」なんです。
この粘膜がしっかりとあることは、免疫力を向上させてくれます。
「良質な粘膜」を作るには?
良質な粘膜を作るためには、「ビタミンA」と「オメガ3脂肪酸」が必要です。
◆ ビタミンA
ビタミンAは、化粧品などでも利用されている「レチノール」と体の中でレチノールに変わる「プロビタミンA(α-カロテンやβ-カロテン など)」をまとめた言い方です。
「レチノール」は肝臓や卵のような動物性食品に多く、「鶏レバー」や「うなぎの蒲焼」などに多く含まれています。また、レチノールに変わる「プロビタミンA」の中でも、特に「β-カロテン」は効率よくレチノールに変わります。また、β-カロテンを効率よく吸収するために、「加熱調理」がおすすめです。「β-カロテン」はみなさんもご存知の「にんじん」や「ホウレンソウ」に多く含まれています。
◆ オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、植物性油脂に含まれている「α-リノレン酸」や魚の油に含まれる「DHA」や「EPA」などをまとめた言い方です。オメガ3脂肪酸は、「アマニ油」や「エゴマ油」、「くるみ」などの植物性のものと秋刀魚やサバ、アジなどの魚系に含まれています。
侵入したウイルス・細菌を撃退する「NK細胞」
◆ NK細胞とは
侵入したウイルス・細菌を撃退するのが、「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」です。このNK細胞は、体に侵入したウイルスや細菌を見つけて、撃退するので、この細胞の活性が弱いと風邪などの感染症リスクや癌リスクが上がってしまいます。
◆ NK細胞を活発にする方法とは
1.腸内環境を整える
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やすことで、腸内環境が整えられます。そのためには、乳酸菌やビフィズス菌だけでなく、それらの善玉菌のエサとなるのが、「水溶性食物繊維」です。実は、酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」は水溶性食物繊維と同じ働きをします。
このことから、ヨーグルトと酒粕が腸内環境にいい影響がありますね。腸内環境については、「キャリアアップを本気で考えるお酒好きビジネスマンのための腸活」で詳しく解説しています!
2.十分な睡眠
睡眠不足が「NK細胞」の活性を弱めてしまうことが明らかになっています。7〜8時間の睡眠をしっかりと取るようにすると良いです。
3.体温の維持
かつてから免疫をつけるために、生姜などの食べ物を食べて体温を上げるようにしてきました。36.5度程度の体温が良いとされていて、一時的な体温の上昇によっては5倍〜6倍に増加するという説もあります。ですので、体温を下げないように、生活習慣や食べ物を考えましょう。
4.適度な運動
適度な有酸素運動は、免疫アップに効果があります。ただし、過度な運動(ペースが早いランニングなど)はあまりおすすめ出来ません。
免疫力が上がる「酒粕パワー」
◆ 酒粕の自然免疫力向上の研究
酒粕にも「自然免疫」という生まれつき備わっている免疫反応を活性化させる働きがあります。その一つの実験が、2017年に発表された「Evaluation of the innate immune-stimulating activity of amazake using a silkworm muscle contraction assay」です。
この研究では、酒粕と米麹をカイコに投与して自然免疫の活性を分析しました。これは、緑茶から抽出したものに比べて、約3倍程度の活性度合いを示しています。
なお、カイコを研究対象にしている理由は、カイコには自然免疫を通り抜けたウイルスや細菌に対して、抗体を作って攻撃する「獲得免疫」が存在しないためです。
◆ 快眠
酒粕には、睡眠物質「アデノシン」が含まれており、血行促進効果や睡眠サイクルを正常に戻してくれる効果があります。
舐めるサプリメント「はちみつ」の効果
1.殺菌・抗菌作用
「『はちみつ』で二日酔いを予防・解消するためにベストなタイミングとは?」でもご紹介していますが、はちみつには殺菌作用がある「グルコン酸」が含まれています。また、過酸化水素水の原料となる「グルコースオキシターゼ」という強力な酵素が含まれており、空気中の酸素と結びつき、過酸化水素に変化し、抗菌剤の役割を果たします。
2.ダイエット・熟睡効果
「夜はちみつ」というダイエット方法が一時期話題になりました。これは、脂肪をエネルギーに変えて、体脂肪の分解を促進させる方法で、熟睡した時に分泌される「成長ホルモン」が重要とされています。
そのため、熟睡するためには、脳のエネルギーが必要で、そのエネルギーに速攻で変わる単糖類の「はちみつ」はおすすめです。
「はちみつ入り酒粕ヨーグルト」の作り方
「はちみつ入り酒粕ヨーグルト」は、ヨーグルトの「腸内環境を整える働き」と酒粕の「自然免疫力の向上と快眠作用」、そしてはちみつの「殺菌・抗菌作用と熟睡効果」で免疫力を上げるのにおすすめです!
日本酒の各蔵元さんにお問い合わせしたり、ECサイトで販売されていたりするので、チェックしてみてください!
作り方
▼ 材料
・酒粕(量はお好みで)
・純粋はちみつ(なるべく加熱処理されていないもの)
加熱処理されていない純粋はちみつがおすすめな理由は、加熱処理してしまうと栄養分が壊れてしまうので、購入の際は「加熱処理」されていないかどうかを確認してください。
また、はちみつは「金属」に触れてしまっても成分が変質してしまうので、「木製スプーン」を利用するのがおすすめです!なおおすすめの最強はちみつは「マヌカハニー」です!おすすめのマヌカハニー「BeMee」の詳細は、下記のリンクでご覧いただけます!
▼ 作り方
1.酒粕をラップに包んで、10秒レンジでチンする
※注意:10秒以上レンジにかけてしまうと焦げてしまったり、小さく爆発したりするので、10秒にしましょう。
2.レンジでチンした酒粕とヨーグルトを混ぜる
→酒粕がヨーグルトに馴染むように、ゆっくりと少し潰しながら混ぜるといいです。
3.一晩寝かせる
→一晩寝かせると、酒粕がヨーグルトに馴染み、柔らかくなっていて食べやすいです。また、やや甘みを感じます。
4.食べる前に「はちみつ」をかける
▼ 注意
はちみつ入り酒粕ヨーグルトを食べすぎると、非常に便意が起こりやすくなります。私も通常は一日に2回程度の便意なのですが、これを食べてから1日に3回は必ず便意があります。
お腹の調子を見ながら、食べる量を調整するのがおすすめです。特に、酒粕の食べ過ぎには注意です!
▼ 効果
1日目:ややお腹が緩い感じがあります。トイレで排便することでスッキリしますが、通常よりも排便をもよおす回数は1.5倍くらいのイメージです。
2日目以降:1日の排便回数は3回程度に増えました。(その前は1〜2回程度)また、以前はお腹にガスがたまりやすかったのですが、その傾向も収まったように感じます。便も以前とは異なり、出やすくなったこととファスティングをした時のような宿便(やや黒っぽい便)が最初のうちは出ていました。
免疫を上げるために取り組んでいる「はちみつ入り酒粕ヨーグルト」は、免疫UP以外にも腸内環境を整えてくれる効果はしっかりと期待できそうです。
まとめ
・「はちみつ」を選ぶ時は、加熱処理されていない「純粋はちみつ」がおすすめ
→さらにおすすめのはちみつは「マヌカハニー」
・ヨーグルトと酒粕を一晩寝かせると酒粕が柔らかく、甘くなってより美味しさが増す
「酒粕」には、免疫力アップ以外にも「便秘解消」にも効果があります!
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