「酒粕」をある時間に食べるだけで「便秘解消」できる方法

多くの人が、便秘や便通に悩んでおり、その結果、普段の生活や仕事のパフォーマンスにも、影響が出ているようです。そこで今回は、便秘に悩む人の救世主となる「酒粕」の便秘改善と「酒粕」の身体への効果をご紹介します!酒粕は、お肌やダイエット、生活習慣病にも良いと言われていますので、ぜひ、酒粕の魅力を知って、実践してみてください。




酒粕とは

酒粕は、清酒を製造する過程で出来ます。麹・酒母造りを経て、醪(もろみ)が作られて、仕込みが続けられると「上槽」という作業に移ります。このタイミングでは、醪を絞って、清酒(日本酒)と酒粕に分けられます。

日本酒の製造過程

上槽では、下記のような「自動醪搾機」と呼ばれる機械を使って、清酒と酒粕に分けていきます。この「自動醪搾機」は、薮田産業という会社が大手メーカーであることから、「ヤブタ」と言われることもあるようです。

ではこの過程で出来た「酒粕」が「便秘解消」の救世主になる理由をご紹介していきましょう。

酒粕が「腸内環境」を改善させる理由とは

では、本題に入っていきましょう。酒粕には、「腸内環境」を良くして、糞便量や水分量を調整してくれる働きがあることが、渡辺敏郎氏の「健康と美容に貢献する『酒粕』の成分」の研究論文でも、明らかにされています。

便秘気味の72名を対象にした実験

この研究論文で明らかにされていることの一つに、便秘気味の72名に750mgの酒粕発酵物(レジスタントプロテイン)を「寝る前」に摂取してもらいました。その結果、便秘が改善されたと回答した割合が増加し、便の質や量、臭いの改善も見られたというわかりました。

酒粕添加の対照実験

そこで、この実験の効果を数値的に検証するために、ラットの対照実験を行いました。ラットを2つのグループに分けました。一つは「一般的な飼料を与えられたグループ」、もう一方は「酒粕発酵物を添加した飼料を与えられたグループ」でした。実験の4週間後に、解剖し、糞便中の「ラクトバチルス(善玉菌)」、「バクテロイデス(日和見菌)」と「クロストリジウム(悪玉菌)」を調べました。

ラクトバチルス
乳酸桿菌とも呼ばれる。古代からヨーグルトの製造の時に、大きな役割を果たしていました。乳酸菌の中でも、有名なものの一つ。

バクテロイデス
人の糞便1gに、100億から1000億いるとされていて、腸内では日和見菌の原因になる菌の一つとされています。

クロストリジウム
これまで悪玉菌として分類されてきましたが、酪酸と呼ばれる大腸菌の免疫細胞を分化される菌であることもわかってきました。

 

また、上記以外にも、有機酸の状態を調べることで、腸内細菌の発酵性について調べました。この腸内細菌の発酵性というのは、ビフィズス菌が「乳酸菌」と「酢酸」に分解されるように、腸内環境を変える一つなので、重要な要素と言えます。

酒粕の対照実験の結果・酒粕摂取したラットの糞便中の「乳酸」「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」が増加。
→悪玉菌の増殖を抑制・酒粕摂取のラットの糞便量・水分量が増加。
→便秘気味の72名の実験と傾向が一致。酒粕摂取のラットの糞便と通常の飼料を摂取したラットでは、「ラクトバチルス(善玉菌)」と「クロストリジウム(悪玉菌)」に変化はなかったが、「バクテロイデス(日和見菌)」が増加

→その後の人間での実験では、「ラクトバチルス(善玉菌)」と「ビフィズス菌(善玉菌)」がやや増え「バクテロイデス(日和見菌)」は大幅に増加し、「クロストリジウム」は減少することが判明。
→日和見菌である「バクテロイデス」が、腸内環境が善玉菌優位になったことで、善玉菌に傾いていることが想定される。

酒粕の効果とは

酒粕摂取実験

同研究では、酒粕50g(市販酒粕に含まれるレジスタントプロテインが15%から先ほどの実験の酒粕発酵物750mgに相当する)に水250mLを加えて、果糖ブドウ糖液と高甘味料を加えて、300gmLに調整した甘酒を作りました。

そして、被験者として、男性5名(平均年齢41歳)、女性7名(平均年齢39歳)の合計12名に、3週間、毎日飲み続けてもらい、実験前後の体の変化を分析しました。

結果・飲用前と比べて、体重と体脂肪率に変化は見られなかった

・12名のうち11名のLDLコレステロール値(悪玉コレステロール値)が低下。
・12名のうち7名のHDLコレステロール値(善玉コレステロール値)が増加。
→動脈硬化の予防になる可能性が大いにある。

・飲用前と比べ、排便回数が増えた人が12名中8名(他4名は変化なし)、排便量が増えた人が10名(減少した人:1名、変化なし:1名)
→酒粕に含まれるレジスタントプロテイン(消化されない成分)による効果と考えられる。

・飲用前と比べて、頰の同一部位の皮膚の油分量と水分量が増加。

・同部位の肌細胞のキメ面積率が増加し、肌のキメが整っていた。
→50gの酒粕には、タンパク質が2.5%(1.25g程度)含まれていて、その12%が遊離アミノ酸。この遊離アミノ酸は、体内ですぐに吸収され、崩れた肌細胞にタンパク質として、供給されるため、美肌効果も期待できる。

このことから、直接的なダイエット効果というよりも、コレステロールを正常化することで、血液の状態を改善し、血流・血行を上げられる期待あり。また、便通がよくなることによって、腸内環境が改善する。

また、この腸内環境が改善することにより、遊離アミノ酸の吸収率が高まり、肌への効果も期待できる。

まとめ

まとめ・酒粕に含まれるレジスタントプロテインが、腸内環境を改善し、便秘解消を助けてくれる。

・直接的なダイエット効果は期待できないが、LDLコレステロール値を下げ、HDLコレステロール値を上げることで血液の状態を改善し、痩せやすい環境作りに寄与する。

・レジスタントプロテインの遊離アミノ酸を吸収することで、再生成されたタンパク質が肌細胞に供給され、油分・水分量の増加、キメ面積率の増大させる。

酒粕を使った甘酒についての記事はこちら

甘酒の「健康」と「美容」への効果とは?

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