コンジナーとは?二日酔いとの関係と少ないお酒の選び方

先に結論|コンジナーが少なくても二日酔いを防げるとは限らない

コンジナーとは、発酵・熟成などで生じるエタノール以外の成分の総称です。

  • 色の濃い酒や樽熟成酒は、コンジナーが多い傾向があります。
  • ウォッカやジンなどは比較的少ないとされますが、銘柄や製法によって差があります。
  • コンジナーが少ない酒でも、飲酒量が多ければ二日酔いは起こり得ます。

この記事では、二日酔いとの関係を研究結果から整理し、バーボン・赤ワイン・ウォッカなど、コンジナーが多い・少ない傾向のお酒と選び方を解説します。

コンジナーが多い・少ない傾向のお酒を比較

分類お酒の例選ぶときの注意点
多い傾向バーボン、ブランデー、赤ワイン、ダークラムなど色や熟成だけで一律には判断できず、製法・銘柄で差があります
比較的少ない傾向ウォッカ、ジンなど透明な蒸留酒少なくても二日酔いを防げるわけではありません
優先して確認すること純アルコール量、飲むペース、水分、睡眠、体調酒の種類だけでなく、飲酒量を抑えることが重要です
一般的な傾向を整理した表です。製品ごとの含有量や体調への影響には差があります。

コンジナーとは?発酵・熟成で生じる成分

コンジナーは、簡単に言うとお酒を作った時にできる「副産物」です。コンジナーの多くは、「彩り」や「風味」をもたらしてくれます。

そのため、「色」や「香り」がしっかりとしているお酒に多く含まれるとされています。下記のようなものが、お酒の主成分である「エタノール」と「水」以外の副産物「コンジナー」です。

・有機酸
・タンニン
・アセトン
・フーゼル油
・メタノール
・チラミン

少し、それぞれの特徴をご紹介して行こうと思います。

有機酸

お酒に含まれる有機酸には、主に、「コハク酸」「リンゴ酸」「乳酸」「クエン酸」「酒石酸」があります。

日本酒には、「コハク酸」と「リンゴ酸」、「乳酸」が多く含まれています。

また、ワインには、「酒石酸」 や「コハク酸」、「乳酸」が多く含まれています。

酒石酸や乳酸は、ワインの酸味や味わいを構成する有機酸です。

含有量は原料や発酵・熟成条件によって異なります。これらを含むことだけを理由に、健康効果が得られるとは判断できません。

有機酸の存在と、飲酒による健康への影響は分けて考える必要があります。健康目的での飲酒は推奨されません。

タンニン

タンニンとは、ポリフェノールの一種とされており、ワインに多く含まれています。ワインを作るときの「果皮や種子」に含まれるだけでなく、熟成のための「樽」からもタンニンが出てきます。

ワインの風味に影響を与えるのが、前者の果皮や種子に含まれる「縮合型タンニン」と呼ばれるものです。一方で、後者の樽による「加水分解型タンニン」はよりワインの風味を際立たせてくれます。

ただし飲みすぎて、タンニンを過剰摂取してしまうと、消化液の分泌を妨げてしまい、消化不良を起こしてしまいます。

その結果、酔いが回ってしまい、「気持ち悪くなったり」、「吐瀉してしまったり」してしまう原因にもなりますので、タンニンが特に多く含まれる「赤ワイン」の飲み過ぎには注意しましょう。

アセトン

アセトンは、ブドウ糖の発酵の一つである「アセトン-ブタノール-エタノール発酵」と呼ばれる方法で生成されます。

このアセトンは、沸点が低く、蒸留酒を作る際の早期の蒸留過程で抽出されます。

蒸留酒では、この蒸留過程で抽出されたアセトンを含む早期の抽出物「ヘッド」をどのくらいの量を利用するかで風味が変わるため、非常に重要な要素であるとも言えます。

フーゼル油

アルコール発酵の際、エタノールだけでなく、プロピルアルコールやイソブチルアルコール、イソアミルアルコールと呼ばれるアルコールも生じる。

フーゼル油と二日酔いの関係は研究されていますが、単独の成分だけで症状の原因を説明することはできません。飲酒量や他のコンジナー、睡眠、体質なども影響します。

メタノール

メタノールは、アルコール発酵で生成されてしまう副産物の一つです。このメタノールが体内に入ると、代謝されて非常に毒性が強い「ホルムアルデヒド(HCHO)」、そして「蟻酸(HCOOH)」となります。

このメタノールの何が厄介かというと、エタノールから代謝されてできる「アセトアルデヒド」に比べて、約1/7のスピードでしか代謝することができず、長い時間、毒性が強いまま体内に残ってしまいます。

また、「蟻酸」はそれ以上に代謝までのスピードが長く、エタノールの代謝に比べて、約1/10のスピードでしか代謝されません。そのため、メタノールを多く含んでいるお酒を飲むと頭痛や倦怠感に襲われることが多いと言われています。

メタノールを多く含むお酒
チェリーワイン、赤ワイン、ブランデー、ダークラム、バーボン

チラミン

チラミンを多く含むお酒に、赤ワインがあります。チラミンは、血管を収縮する働きがあります。しかし、その働きが切れてしまうと、血管が拡張してしまい、頭痛を引き起こしてしまう要因になります。

ただし、チラミンを摂取した人が全員頭痛を引き起こしてしまう訳ではありません。「モノアミンオキシターゼ」という酵素が活性型か非活性型かによって、頭痛になるかどうかが決まります。非活性型の場合、頭痛になる可能性が高いです。

赤ワインの頭痛や、翌朝の熱っぽさ・頭痛が気になる方は、下のカードから症状別に確認してみてください。コンジナーだけでなく、脱水・睡眠不足・血管反応なども絡むため、1つずつ切り分けるのがコツです。

コンジナーだけで二日酔いは決まらない

コンジナーは、色の濃い酒で二日酔いが重くなりやすい理由の一つとして語られます。ただし、翌朝のつらさを最も左右するのは、基本的には飲んだアルコールの総量、飲むペース、睡眠、水分、体質です。透明なお酒に替えれば安全、という意味ではありません。

色で見るより、量・ペース・水分を先に確認する

  • ウイスキーや赤ワインなど色の濃い酒は、コンジナーが多い傾向があります。
  • ウォッカやジンなど透明な蒸留酒は、比較的コンジナーが少ないとされます。
  • ただし、どのお酒でも飲みすぎれば二日酔いになります。

コンジナーと二日酔いの関係はどこまで分かっている?

ブラウン大学の研究で、21〜33歳のよくお酒を飲む95人を対象にある実験を行いました。

1日目の夜に、コンジナーが多く含まれているバーボンを飲む場合とコンジナーが少ないウォッカを飲む場合で調査しました。また、2日目の夜には、プラセボを飲んでもらいました。この試験では、バーボンの方がウォッカより翌朝の主観的な二日酔い症状が重い傾向を示しました。ただし、認知・作業成績への影響は飲料の種類にかかわらず確認され、コンジナーだけで二日酔いの有無が決まるとはいえません。

参照研究:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1530-0277.2009.01116.x 研究からわかること:コンジナー量の異なる酒で、主観的な二日酔い症状に差が出る可能性が報告されています。

コンジナーが多く含まれるお酒とは?

コンジナーが多く含まれるお酒は下記の通りです。下のお酒をみるとどれもお酒に色がついているものばかりです。要するに、色がついているお酒はコンジナーが含まれていることが多いのがわかると思います。

コンジナーを多く含むお酒
・ブランデー
・赤ワイン
・ダークラム
・チェリーワイン
・バーボン
・ウィスキー

二日酔いが気になる人のお酒の選び方

ウォッカやジンなど透明な蒸留酒は、一般にコンジナーが比較的少ないとされます。ただし、「透明な酒なら二日酔いになりにくい」とは断定できません。まず純アルコール量、飲むペース、水分、睡眠、体調を確認してください。

お酒の種類を替えることは選択肢の一つですが、二日酔いの予防を保証するものではありません。体調が悪い日は飲酒を避け、症状が強い場合や長引く場合は医療機関へ相談してください。

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※2026年7月18日、リンク属性と公開表示を確認しました。

え?そうだったの?コンジナーの豆知識

豆知識:コンジナーはアルコール発酵・熟成の過程で生じる微量成分の総称です。一般に色の濃い酒や樽熟成酒で話題になりやすい一方、「透明な酒なら二日酔いしない」とは言えません。最も効く対策は、酒の種類より飲酒量とペースを抑えることです。

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