研究論文が明らかにした飲酒量が増えてしまう地域とは?
日本でアルコール消費量が多い地域の特徴とは
国税庁平成29年度の酒類消費数量では、下記のような酒類の消費量のランキングが都道府県別で発表されました。また、合わせて、2016年度の平均気温も記載。
順位 | 都道府県 | 成人1人当たり(リットル) | 平均気温(℃) | 平均気温順位 | |
29年度 | 28年度 | ||||
1 | 東 京 | 111.6 | 111.2 | 16.4 | (26位) |
2 | 高 知 | 95.5 | 97.9 | 18.1 | (4位) |
3 | 宮 崎 | 93 | 94.8 | 18.6 | (3位) |
4 | 秋 田 | 92.9 | 92.5 | 12.5 | (44位) |
5 | 青 森 | 92.2 | 92.7 | 11 | (46位) |
6 | 大 阪 | 91.8 | 91.6 | 17.7 | (10位) |
7 | 新 潟 | 89.6 | 91.7 | 14.5 | (39位) |
8 | 岩 手 | 88 | 87.7 | 11.2 | (45位) |
9 | 北 海 道 | 86.7 | 87 | 9.3 | (47位) |
10 | 富 山 | 83.4 | 83.7 | 15.2 | (36位) |
上記の結果から、成人一人当たりのアルコール消費量が上位10位にカウントされた高知・宮崎・大阪・東京を除いた6都道府県が、平均気温16.2℃を下回っています。このことからも、平均気温と飲酒量の相関性はあるように思います。
また、高知が上位にランクインしている理由に、「酒付き合い」が多いことが挙げられます。その一つとして、最近では都心などでは見られなくなったビールの大瓶の消費が非常に多いことです。また、自宅に人を招いて食事をすることが多いことなどもその理由のようです。
そして宮崎。南九州と言えば、焼酎大国ですが、宮崎は他県で販売する焼酎と異なり、県内の焼酎はややアルコール度数を下げて販売しているようです。
東京と大阪については、高所得者が多いことが飲酒量が多い理由かもしれません。というのも以前紹介した「年収の増加は飲酒での疾患率を増やす⁈」では、年収が増加することで飲酒量が増加することをご紹介しました。もしかすると、高所得者が一人当たり飲酒量を増やしているかもしれません。
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