お酒を飲む夫婦の方が仲が良い⁈
若い夫婦の飲酒と結婚生活
これまで、多くの大学や研究施設では、「飲酒と若い夫婦の生活」について、数多くの論文や研究成果を発表してきました。そこで、いくつかの若年層の夫婦の飲酒と結婚生活についての論文をご紹介しましょう。
【18〜29歳の夫婦対象】ロバート&レオナード(1998)
18〜29歳の結婚して1年の夫婦を対象にした研究では、深酒する夫とそうでない妻の場合の結婚生活は下記のようになる傾向がありました。
夫からの結婚生活の報告:口喧嘩がひどくなる
妻からの結婚生活の報告:結婚生活に対する適応力が低く、憂鬱な日が多くなる
マダー&レオナード、ソルティシンスキー(2001)
結婚生活の幸福度(幸せと衝突を総合して考える)に対して、夫と妻の飲酒の影響について研究しています。
夫婦どちらかが深酒をするもしくは酔っ払うような飲み方をする場合、共に深酒をする夫婦もしくは全くお酒を飲まない夫婦に比べて、結婚生活の満足度がより低くなり、不満な生活に陥りやすいということが明らかになりました。
この他の研究でも、どちらかが深酒し、一方がお酒を飲まない夫婦の結婚生活における満足度が低下する可能性があるということが発表されています。
引用研究:Discrepant substance use and marital functioning in newlywed couples 若年層の結婚生活と飲酒について夫婦どちらかが深酒し、一方がお酒を飲まない場合、結婚生活の満足度が低下する傾向にある。
男女の違いでの飲酒が与える結婚生活の満足度への影響
クランフォード(2011)
配偶者のアルコール使用障害は、いずれにせよ妻の結婚生活への適用力に紐づいており、特に、妻のアルコール使用障害は、夫のアルコール使用障害より夫婦共に結婚生活の満足度を低下させてしまう傾向があるとしました。
トルビク(2013)
「夫婦共に飲まない」もしくは「夫婦共に深酒をする(2週間で10回以上の飲酒し、少なくとも1回は非常に危険な飲酒)」場合、離婚率は低く、一方で、「夫婦のどちらかが深酒をする」場合、特に、「妻が深酒をし、夫はお酒を飲まない」場合の離婚率は、「夫が深酒をし、妻がお酒を飲まない」場合よりもはるかに離婚率が高い結果となりました。
男女間の飲酒と結婚生活夫婦のどちらか飲酒する場合、妻がひどい飲酒をすると結婚生活の満足度が下がり、最悪の場合、離婚に至る可能性が高くなる。
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