科学的にわかった「胆石症」の発症リスクを下げる方法
胆石症にかかりやすい4つの「F」
胆石症にかかりやすいとされている人の特徴が、4つあります。
胆石症にかかりやすい人の特徴
・女性
・肥満
・40代以上
・出産経験が多い
(引用サイト:https://www.nhs.uk/conditions/gallstones/)
しかし、現在の研究でも、何故上記の特徴の人が、胆石症になるのかのメカニズムはわかっていないとされています。ただ、いくつかの文献のDiscussionには、更年期によって、女性ホルモンが低下することなどで、脂肪の分解に何らかの変化があるからなのではないかと記載されています。
胆石症の予防 (本題)
一般的な予防方法
胆石の予防でよく言われるのが、「肥満対策・予防」と「規則正しい食生活」です。
肥満は、コレステロールを増加させてしまうだけでなく、肝臓で作られる胆汁にコレステロールを多く含んでしまう可能性がありますので、注意するようにしましょう。そのために、適度な運動をすることが大切です。
規則正しい食生活は、胆石症だけでなく、生活習慣病への対策としても大切です。特に、胆石症は下記の食事に気を付けるように心がけるようにしましょう。
【避ける食べ物】
・コレステロール・脂肪を多く含む食べ物
・糖分を多く含む食べる
【積極的に摂取したい食べ物】
・高タンパク食品(豆腐・魚・肉など)
・果物や野菜(特に、ビタミンCを含む食べ物)
・水溶性食物繊維を多く含む食べ物(ゴボウ・切り干し大根 など)「
適度な飲酒が胆石症の予防に?!
2003年に発表された「Alcohol consumption in relation to risk of cholecystectomy in women」で、適度な飲酒は、どのお酒においても、胆石症の予防効果があると発表されました。
この研究は、規模が大きく、1976年に30〜55歳の既婚女性の看護師を対象にしたもので、なんとその人数は、121,700名です。そして、2年ごとに、その時の診察歴や生活スタイルなどの情報をアップデートし、1980年に、その情報から80,898名のデータを元に、解析を行いました。
そして、下記のように結論づけました。 結論・適度な量と頻度の飲酒は、胆嚢摘出のリスクを低減する
全てのアルコール飲料が対象
飲酒は、予防にはなるが、既に存在する胆石についての予防性は低い
ただし、この実験では、女性を対象にしていることや飲酒による上記の効果が生まれるメカニズムを解明出来ていないことから、それは今後の研究課題でもあります。
胆石症の治療方法とは?
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