ある研究で明らかになった大酒飲みの性格とは⁈
2015年に発表された研究で、どんな性格が大酒飲みになるのかが明らかになりました。7万人以上の成人を対象とした研究から、「外向性」と「協調性」が飲酒量と関係していたようです。その結果とは?
研究概要
アメリカ・イギリス・ドイツ・オーストラリアでの8つのコホート研究における72,949人の成人を対象としたメタ分析です。これは、2015年現在の「性格と飲酒」の関係における研究の最大規模のものと言っても過言ではないとされています。
当研究に携わった研究者は、下記の条件に見合う過去の研究を探しました。
1.オープンにアクセスできる
2.研究参加者のアルコール消費についての詳細な情報がある
3.N数(研究対象の母数)が1,000以上であること
4.”the Five-Factor Model of personality”(ビック・ファイブ理論の5要素)に基づいた15以上の質問により参加者の性格を規定している
2.研究参加者のアルコール消費についての詳細な情報がある
3.N数(研究対象の母数)が1,000以上であること
4.”the Five-Factor Model of personality”(ビック・ファイブ理論の5要素)に基づいた15以上の質問により参加者の性格を規定している
上記の条件に合う研究を探したところ、8つのコホート研究が この条件を満たし、これらの研究をもとに分析が行われました。
「the Five-Factor Model of personality」について、少しご説明してきましょう。
現在の心理学では、このモデルを用いて、人間の性格を5つに分類する方法として、数多くの研究や性格判断で用いられています。その5つのカテゴリーとは、下記の通りです。
ビック・ファイブ理論の5要素・neuroticism(神経症傾向):(不安や緊張を感じやすい)、環境の刺激やストレスに対する敏感さが目立つ
・extraversion(外向性):積極性が強く、社交的で、明るい
・agreeableness(協調性):利他的、共感性、優しさ、思いやり
・conscientiousness(誠実性):セルフコントロール、目標や理想の達成への意志、責任感、慎重
・openness to experience(経験への開放性):知的好奇心、想像力、新しいものへの親和性
・extraversion(外向性):積極性が強く、社交的で、明るい
・agreeableness(協調性):利他的、共感性、優しさ、思いやり
・conscientiousness(誠実性):セルフコントロール、目標や理想の達成への意志、責任感、慎重
・openness to experience(経験への開放性):知的好奇心、想像力、新しいものへの親和性
研究方法
これらのコホート研究では、「ベースライン調査」と「フォローアップ調査」の両面で、飲酒頻度と飲酒量を自己申告で報告されています。
その上で、参加者は、3つのグループに分類されます。
1.abstince:禁酒、飲酒しないグループ
2.moderate consumption:適度に飲酒するグループ(女性:1〜20杯/週、男性:1〜27杯/週)
3.heavy consumption:大酒飲みのグループ(女性:21杯以上、男性:28杯以上)
2.moderate consumption:適度に飲酒するグループ(女性:1〜20杯/週、男性:1〜27杯/週)
3.heavy consumption:大酒飲みのグループ(女性:21杯以上、男性:28杯以上)
またこの他にも、質問事項に答えてもらう形式や対面でのインタビューを通じて、「性別」「年齢」「結婚歴」「人種」「教育水準」も調査に加えています。
では、研究結果はどうなったのでしょうか?驚きの結果が・・・
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