適量の飲酒が中高年の認知機能に好影響?!

研究概要

2020年に発表された論文「Association of Low to Moderate Alcohol Drinking With Cognitive Functions From Middle to Older Age Among US Adults」で、適度な飲酒が中高年の認知機能に好影響を与えることが明らかになりました。

認知機能を計測する数値

この研究では、飲酒の程度によって認知機能がどのように変化するのかを比較するために下記の項目を計測しました。

  1. mental status(精神状態)
  2. word recall(単語を思い出す)
  3. vocabulary(語彙力)
  4. 上記の3項目を合計したトータルスコア

研究結果

被験者数

被験者数は、1996年〜2008年の間で19,887名でした。その平均年齢は、61.8歳でした。

被験者の属性

この研究の被験者の属性は、下記の通りです。

【被験者の主な属性】
女性の人数(割合):11,943名(60.1%)
白人の人数(割合):16,950名(85.2%) *黒人の人数(割合):2,937名(14.8%)

【被験者の飲酒習慣】
・飲酒したことがない人数(割合):9,063名(45.6%)
・飲酒歴ありの人数(割合):10,824名(54.4%)
  以前は飲酒していたが、現在は飲んでいない人数(割合):3,767名(18.9%)
  現在も飲酒習慣がある人数(割合):7,057名(35.5%)
   →この多く(85.2%)が、適度な飲酒に留めた飲酒をしていました。

適度な飲酒は認知機能に・・・

この研究では、Low to moderate drinking(適度な飲酒)を「1週間あたりに飲酒する量で、女性が8杯未満、男性が15杯未満」としています。これらの適度な飲酒をしている男女には、高水準の認知機能かつ認知機能の低下する割合が低いことが明らかになりました。

しかもその傾向は、飲酒をしない人に比べても強く現れることがわかりました。要するに、適度な飲酒をしている中高年の方が、飲酒していない彼らに比べて、高水準の認知機能であったということです。

ちなみに、日本ではあまり関係ないかもしれませんが、この研究では、飲酒以外にも人種によっての結果も公表されています。その結果、白人に比べて、黒人の方が認知機能が低水準であることということです。

また、学歴の水準が高いほど中高年の認知機能の水準が高いことも明らかにされています。

【まとめ】
・飲酒していない人および過剰飲酒をしている人に比べて、適度な飲酒をしている中高年の認知機能は高い
・黒人に比べて、白人の方が認知機能が高水準
・学歴の水準が高いほど中高年の認知機能の水準が高い

飲酒は老夫婦にいい影響がある?!

夫婦に関する飲酒をテーマにした研究は数多く報告されています。その中でも、ミシガン大学のKira S. Birdittさんをはじめとする4名で行われた「Drinking Patterns Among Older Couples」が発表した論文では、下記の結果が明らかになりました。

・共に飲酒する老夫婦の結婚生活の満足度は高い
・共に飲酒する老夫婦の場合、夫より妻の方が満足度が高くなる
・飲酒量によって、満足度は変わらない

この他にも、夫婦と飲酒の関係についての研究は、下記の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

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SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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