【取材記事】東御市を未開の地からワイナリー創業の地へ ヴィラデストワイナリー 代表取締役社長 兼 アルカンヴィーニュ 取締役 小西 超さん

後のウスケボーイズ

ウスケボーイズDVD

(SAKE RECO):千曲川ワインアカデミーでワイン造りをサポートしつつ、ご自身も栽培醸造家として、ワインを造っていらっしゃる小西さんですが、そもそもワイン造りを始めるきっかけは何だったのでしょうか?

(小西さん):ワイン造りのきっかけになったのは、大学卒業後に入社した会社でのワイン造りです。というのも、私がその会社(以下A社)にいた1990年代は、空前の赤ワインブームで、A社でも、ワインを造ろうという事業計画が持ち上がりました。その当時、A社では、ワインを造っていなかったのですが、その会社の研究所の所長を務めていた玉村豊男が東御市でワインぶどうを栽培していることもあって、玉村の葡萄畑で勉強することになりました。

そのころ、東御市では、玉村以外の人は、ワインぶどうを栽培していない状況で、ワイン造りを始めるなんて、考えている人はいなかったんじゃないかなと思います。玉村の葡萄畑に行くことになったのが、ちょうど葡萄の収穫時期で、収穫した葡萄をサンクゼールワイナリー に持っていって、そこで、ワイン造りを手伝わせてもらいました。

その時に、ワイン造りを教えていただいたのが、2018年に映画公開になった「ウスケボーイズ」のキーパーソンでもあった「麻井宇介」先生でした。麻井先生とは、ペンションを二週間借りて、一緒に寝泊まりさせてもらい、毎日、サンクゼールに通って、ワイン造りを教えてもらいました。それが、1998年です。

それから3年間は、会社のある京都と長野を行ったり来たりして、年間100日は、ワイン造りに没頭していました。しかし、時間と共に、ワインブームも下火になってきて、2001年にワイナリー計画は中止になりました。 麻井先生も玉村も私も、楽しみにしていたので、非常に残念でした。その直後、麻井先生は、病に倒れてしまい、翌年亡くなられました。

それでも、どうしても、玉村も私も諦めきらなかったので、2人で一緒にワイナリーを造ることにしたんです。その時、葡萄畑の面積が、「0.2ヘクタール」でしたが、2003年にヴィラデストワイナリーを立ち上げて、ワイン造りをスタートさせました。この16年間で少しずつ、面積を広げて、今は、10ヘクタール程度の面積になります。

また、今年から新しい試みで、御堂という30haの場所に、他のワイナリーさんや農家さんが集まって、ワインぶどう栽培を行います。ちなみに実は、その場所は、かつて勤めていたA社のワイン造りの拠点となる計画地だったので、玉村と私にとって、思い入れのある場所なんです。他のワイナリーさんや農家さんと協力しながら、情報交換もできたりするので、新しいワイン造りの形にもなればいいなと思うととても楽しみです。

次回は、実際のワイン造りの現場を見学させてもらいながら、ワインについて、ご紹介して行きます!

なお、2018年に公開された映画「ウスケボーイズ」は、2019年7月3日よりDVD販売・レンタルが開始となっておりますので、ぜひ、ご覧ください!購入は、下記のリンクから可能です!

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ィラデストワイナリーとアルカンヴィーニュの詳細

【ヴィラデストワイナリー情報】
電話:0268-63-7373
Web:https://www.villadest.com/
場所:〒389-0505 長野県東御市和6027

【アルカンヴィーニュ情報】
電話:0268-71-7082
Web:https://jw-arc.co.jp/
*千曲川ワインアカデミーのページは、上記のWebサイトよりご覧いただけます。
場所:〒389-0505 長野県東御市和6667

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SAKE RECO 編集長
日本のお酒をこよなく愛する「SAKE RECO」の編集長。特に、最近では、日本酒はもちろんのこと、「クラフトジン」や「焼酎」にどハマり中。お酒ばっかりだと太るので、「マラソン×筋トレ」は日課。

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